こんにちは、イナです
フトアゴヒゲトカゲの大黒柱であった おすっち様 が天国へ旅立たれました
2019年9月24日夕刻 秋晴れの日。
ケージの中で。
本当は最期はベランダに出してあげたかった。自然の太陽と風に包まれての旅立ちとさせてあげたかった。だけど北海道の9月下旬はやはり風が冷たく、その日おすっち様はケージ内にずっといました。
ここ3週間程は、ほぼ寝たきりで静かに呼吸をしており、生きているのかどうか一目ではわからない状態だった。
しかしそのときは一目見てわかってしまった。眠っているのと、亡くなっているのとで、こういう違いがあったかと思った。いつも目をつぶっていたのに、そのときは両目とも力なく少し開いていました。
旅立ったばかりの姿だったけれど、最期を看取れなかった。爬虫類だから人間になんか見られたくないかもしれない、でも今までさんざん一緒にいたのに、さいごは孤独死させてしまったのかよ、と悲しい。
まだ昨日のことだから、このブログを書きながら涙がこみ上げます。
たくさんの自然のままの姿・感動・癒しを与えてくれた。
安らかにいったように見えました。おすっち様 苦しむ姿を見せないでくれてありがとう と、心から言った。
最期の姿は、ケージの隅に顔がある状態で体を軽く「く」の字にしていた。まるで前に進もうとしたのにガラスがあり進めなかったような形。その姿を見て、どうしても、結局は立派なトカゲをケージに閉じ込めていたんだと思い知らされた。どんなにストレスなく幸せなペットとして飼育しよう、と思っていたとしても、きっと、ペットとして飼われること自体、爬虫類にとっては嬉しくないのではないか・・・。
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おすっち様は私の中でこのブログの主人公でした。
だから大きな大きな幕が下りてしまった。
「爬虫類館」「爬虫類カフェ」ってなんだろう。人間のためのもの・ペットブームに乗った、人間だけが楽しいものじゃないのか。
このブログのサブタイトルは
爬虫類と小動物好きな飼い主が爬虫類館をつくるまでの道のり。
なのに。
まさかの”アンチ爬虫類館”の考えになってしまった・・・。
それほどたくさんの、生き物に関わることを、おすっち様は私に考えさせ調べさせてくれた。
「爬虫類が好きだから飼育したい・殖やしたい・展示してみんなにもこの魅力を見せたい」という気持ちだったのが、
1周回って回って、こういう考えに変わった
「爬虫類が好きだからこそ爬虫類が幸せでなければならない」
同じエネルギーを使うなら、後者に使いたい。
今いる爬虫類たちが幸せになる何か、それが思いついたとき、第2章の幕開け・新しいサブタイトルを付けたいと思います。
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このブログを始めたのが令和元年5月であり、たった4ヶ月でおすっち様が旅立ってしまうなんて思いもしませんでした。
おすっち様はここ数か月で一気に老化したように見え、しかし4か月という期間は、寿命から考えるとフトアゴヒゲトカゲにしてみたら人間の4年ほどになるのかと気づきました。
おすっち様は最期の1ヶ月ほどはハニーワームしか食べませんでした。1日に2~3匹をなんとかようやく食べる程度。食べない日もあり。緑色の野菜は、一切見向きもしませんでした。カボチャだけは食べようとする反応をしましたが、口に入れることは一度もしませんでした。
ハニーワームがいなかったら、もっと早くに旅立ってしまっていたと思います。
↓9月13日朝(旅立つ10日前)の写真。
朝はいつも伏して寝たきりの日々が続いていたのに、ハニーワームを食べることができた次の日は、エネルギーができたのかこのように体をあげて起きていました。思わず写真を撮った1枚です。